ヒトの記憶力のお話
記憶とは脳に蓄積される情報のことで、人は外部からの情報を取り込んで覚えこみ、その情報を脳内に保存し、必要なときに思い出す、そして時間とともに忘却するということを繰り返しています。
人間の脳細胞の数は生まれたときすでに140億個あると言われていますが、死ぬまでにその脳細胞のうちたった3%程度しか使われることがありません。
だから、鍛え方によってはまだ使われていない膨大な数の脳細胞を活性化させ、記憶力を今よりアップさせることも可能なのです。
人間の脳は右脳と左脳に分かれており、それぞれ記憶する能力に差があります。普通、記憶をつかさどる脳は左脳と思われがちですが、実は、左脳の記憶能力の100万倍の記憶能力を右脳は持っているのです。
その差は両脳のしくみの違いにあります。左脳は理解しながら記憶していくので一度に覚えられる量も限られ時間もかかります。しかし右脳はイメージで記憶していくので一度に多くの情報を記憶することが可能なのです。
ですから、記憶力をよくするには、左脳を使って理解しながら覚えるやり方より、右脳を使ってイメージ化して覚えるやり方を体得すればいいわけです。
情報をイメージ化させる方法としては、例えば年号を覚えるときに語呂合わせで覚えたり、数字をその数字に似た形(1なら鉛筆や煙突、2はアヒル、8はダルマなど)に置き換えて覚える、また、記憶したい物の頭文字を取り出して覚えるなどがあります。
さらに、記憶力をよくする食品というのもあります。緑黄色野菜に含まれるベータカロチンと魚料理に多く含まれるDHAの組み合わせは記憶力アップに効果があるといわれています。
アジやいわしなどDHAを多く含む魚料理には、ほうれん草のおひたしやかぼちゃの煮つけなどの野菜を付け合せるとよいのです。
そして、記憶の過程である忘却を防ぐために、反復して繰り返すという行為を続けることによって一度覚えた情報を長期にわたり脳内にとどめておく事が可能になります。
効果の上がる勉強法として何度も同じ問題を繰り返して解くということは、このような記憶のしくみに基づいた方法であるといえます。